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新中京開催開幕週のメインを飾る重賞競争中日新聞杯ですが、2年連続暮れの小倉開催から中京リニューアルと同時にこの時期へと移行したものの、中距離ハンデキャップ競争に加え、リニューアル後のコースに慣れない騎手達の駆け引きを含め、高配当の波乱決着に期待したいところです。

近年のJRAのレースにも名勝負は数多くあるが、中でも2008年の天皇賞(秋)はベスト・オブ・ベストと言っても過言ではないレースだったろう。 好スタートから予想通りにダイワスカーレットが逃げをうち、後続が追いかける展開。ライバルのウォッカは、そのダイワスカーレットを見ながらレースを進める。ウォッカは前走の毎日王冠で誰もが予想しなかった逃げをうち、単勝1.5倍にもかかわらずスーパーホーネットに差されて2着という結果になった直後でもあり、1番人気ではあるが2.7倍と支持率を下げていた。

何度見て切ないレースの動画がある。サイレンススズカが競走を中止した、1998年の天皇賞(秋)のレース映像だ。 その日、私は後楽園の場外馬券売り場で、たくさんの競馬ファンとともにモニターでレースを観ていた。ポンと飛び出したサイレンスズカが、みるみる後続を引き離し、まわりでは大きなどよめきが起こった。向こう正面の途中で、2番点のサイレントハンターに10馬身、さらにその後のステイゴールドを先頭にした集団まで5馬身くらい、合計15馬身もの差が開いていた。

GIで通算2着4回3着2回の成績を上げたステイゴールドだったが、最後の2年間はGI4着4回とGIの馬券に絡めずにいた。GI4着を4回すること自体すごい事だが、同馬のファンは、もう7歳でもあり引退も近い同馬になんとかGIを勝たせてあげたいと思っていた。

2011年の日本ダービーは、皐月賞を勝って挑んだオルフェーブルが2冠を達成して終わった。同馬の父であるステイゴールドの産駒が、はじめてダービーを勝ったことになる。

ちょっと前からの競馬ファンなら、知らないはずがない有名な事件がある。後藤浩輝騎手が吉田豊騎手を木刀で殴りつけ、4か月の騎乗停止処分を受けたのがそれである。 1999年の8月、美浦トレーニングセンター内にある騎手寮「若駒寮」で、後藤騎手が後輩である吉田豊騎手に「先輩に対する態度がなってない」として暴行を働いた。二人はふだんから仲は良くなかったようで、先日の競馬でレース後の検量室で口論になった複線があり、この日の騒動に至ったようだ。暴行は一方的に行われたようで、後藤騎手が吉田騎手を木刀で殴り、さらに土下座して謝る同騎手を足蹴にするなどしたそうだ。

『夕陽よ、急ぐな』は、大の競馬ファンであった故寺山修司氏のエッセイのタイトルである。このエッセイのモチーフとなった馬のレースが、次の動画である。

1998年に行われた第49回毎日王冠は今観ても鳥肌が立つ。稀代の逃げ馬、サイレンススズカが勝ったレースで、ご覧になったことのある方も多いと思う。2着のエレコンドルパサーは、この次に出走したジャパンカップを勝ち、次の年に凱旋門賞に2着した馬だ。その馬より、2キロも斤量が多かったにもかかわらず、文字通り影をも踏ませない勝ち方をしたのだ。

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最終更新日 平成23年 01月04日(火)