東京競馬場の仮柵を考える

2011.04.16

東京競馬場に限らず、芝のコースには内ラチに仮柵という移動できる柵がある。芝コースは開催中にずっと使っていると、馬が集中して走る内ラチ沿いの芝が傷んでくる。よって、柵を移動させことで、同じ場所だけが痛まないように配慮している。ハローをかけてならせばきれいになるダートコースとは違うところだ。

仮柵の設置箇所は、内側からA~Eの5パターンが存在し、直線の幅は、最も広いAコースが31~41m、Eコースは19~29mと12mも違う。じつは、これが馬券の予想を大きく左右する。

統計をとって調べたわけではないのだが、追い込み馬が好走する確率は、AコースよりEコースではぐっと下がるようだ。ご存知の通り、東京競馬場の直線は他競馬場より長く、追い込み馬向きと言われている。EコースはAコースより12mも幅が狭いのだから、前が壁になって足を余すのではないかとの仮説も立つが、それだけではないようだ。

東京競馬場の第4コーナーには、メモリアルスタンドというガラス張りの大きな建物がある。どうやらこれを馬が怖がって近づきたがらず、外を回ることが出来ずに追い込めないという事情があるようだ。

馬は繊細な生き物で、影や鳥などのちょっとした動きで驚いてしまう。1998年のガーネットステークスで単勝1.4倍に支持されたワシントンカラーなどは、前日に降った雪に気をとられ、5着に敗れている。

その他にも、柵の移動によって内枠と外枠の有利不利が大きく変わることがあるので、今開催の仮柵の位置がどこなのかは毎回チェックスしておきたい。

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