日本ダービーはフロックでは勝てない

2011.05.31

馬場状態や展開のあやによって、一発屋のような馬がGIに勝ってしまうことがたまにある。もちろん勝った騎手と馬は賞賛されるべきで、そこには何ら異論を挟む余地はない。ただし、過去の戦績や調教の様子など、あらゆるデータを駆使して競馬を予想する者としては、ひどく肩透かしを食ったようで、釈然としない思いを抱くことになる。

こういうフロックの勝ちがないGIを挙げるとすれば、「日本ダービー」以外にないだろう。東京2,400メートルは、展開やペースといった条件の違いで紛れることがないコースで、なによりも馬の力がものをいう日本一タフなコースなのだ。

フルゲートが18頭になった以降のダービー馬を振り返ってみて欲しい。ほとんどの馬が、後にすばらしい成績を上げている。昔から、「皐月賞は速い馬、ダービーは運のいい馬、菊花賞は強い馬が勝つ」と言われるが、運がいいだけで勝てるほどダービーは甘くない。確かに、俗にいう「弱いダービー馬」というタイプも存在するが、そういったタイプの馬は、ダービーに勝つことで競走馬としてのエネルギーを燃焼しつくしてしまうのだろう。それだけ、ダービーが過酷なレースだと言える。

少なくとも、シンボリルドルフやトウカイテイオー、ミホノブルボン、ナリタブライアン、ディープインパクトといった、その後歴史に残る戦績を残した馬たちは、みなダービーを負けていない。

このことからわかるように、ダービーの勝ち馬を予想する場合は、「ダービー馬にふさわしい馬はどの馬か」という視点が必要だ。その資格は、皐月賞馬であったり、同レースで1番人気に支持された馬ということになるだろう。

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