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長距離の人気薄の逃げ馬
2011.05.27競馬の競走体系が、スプリントから中距離を中心に構築されるようになり、ステイヤーズステークスや天皇賞(春)のような長距離レースは少なくなった。よって、騎手にとっても長距離レースのペースに触れる機会が減ってしまったことになる。
騎手のペース判断がもっとも必要とされるのは、長距離レースにおいてであろう。しかし、長距離レースに騎乗する機会が減ってしまっては、そうした感覚を培うチャンスもおのずと訪れないこととなる。そこに高配当をゲットする要素が眠っている。
日本の中央競馬がスローペース症候群に陥ってから久しいが、長距離レースではそれが特に顕著に現れる。そのことが、ときに波乱を呼ぶことがある。
2001年の菊花賞はまさにその典型だ。11番人気のマイネルデスポットは、単騎での逃げを打ち、スローな流れを利して2着になった。このレース以降、同馬は掲示板すら確保することがなかったことからも、いかに展開に恵まれた一戦だったかがわかる。
こうした長距離レースでは、武豊騎手や横山典弘騎手といったペース判断に定評のある騎手を中心に進められることが多い。同レースでは、武豊騎手騎乗の2番人気ダンツフレームが後方待機していたため、これをジャングルポケットやエアエミネムといった有力どころが意識するあまり、スローになったと考えられる。
これと同様のケースに、2004年の天皇賞(春)を10番人気で逃げ切ったイングランディーレがある。長距離レースでは、こうした展開の利によって、人気薄の馬が逃げ切ってしまうことが多々あることを常に意識しておきたい。






