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その馬の将来を想像する
2011.06.12
3歳の競走馬は、人間でいえばやっと中学生になろうかという年齢である。この年齢の子供は、運動神経が良ければどんなスポーツでもこなしてしまうように、競走馬も能力があれば距離適性に関係なくどんな距離のレースも走ってしまうことが多い。
さすがに東京競馬場の2,400メートルという紛れのないコースを走るダービーでは、距離適性のない馬が勝つことはないが、中山競馬場の2,000メートルを走る皐月賞では、そういった傾向がある。
1998年の皐月賞で、セイウンスカイの2着したキングヘイローはその典型的な例といえる。同馬は、ケンタッキーオークスなどGIレースを7勝したグッバイヘイローを母とし、「欧州の至宝」と呼ばれた父ダンシングブレーブとの間に産れた超のつく良血馬だった。この年、セイウンスカイ、スペシャルウィークと並び3強と目され、3歳クラシック三冠を戦ったが、結局GIをひとつも取ることなく終わってしまう。
とくにダービーにおいては、内枠が災いして逃げをうつことになり、2番人気ながらまさかの14着に惨敗してしまう。それも当然で、皐月賞で同馬が刻んだ前半1000メートルのラップと、ダービーのそれはほぼ同じものだった。中山競馬場の2,000メートルと東京競馬場の2,400メートルを同じラップで走っては、バテて当然であった。
キングヘイローがじつはスプリンターであったことは、後に1,200メートルのGIレース、高松宮記念を制したことではっきりする。ダービーで負けたのも仕方のないことだったのだ。
3歳馬をみて、将来その馬がどういうタイプに育つのかを考えると、予想の幅が広がるに違いない。






